【2023年9月】「医師の視点から見て、現代にCBDが必要な理由」六本木スキンクリニック、鈴木 稚子院長にインタビュー

大麻は、日本では『大麻取締法』で厳しく規制されており、世間的にも『ダメ、ゼッタイ』というイメージが広く浸透しています。

しかし現在、海外では『グリーンラッシュ』と呼ばれる大麻解禁ブームが発生しており、
国内においても、大麻の成分であるCBDを使った製品が、市場に出回るようになりました。

政府も秋の国会に大麻取締法の改正案を提出するなど、今後「医薬用大麻」の解禁に動きがある模様です。

本当に大麻は、医学的・科学的な観点から見て危険なものなのでしょうか?

そこで今回東京都港区六本木にて六本木スキンクリニックを開院されていらっしゃる医師の先生に、医学的な視点で見た大麻(特にCBD)に関して、お話を伺いました。

Q1.御院のオススメの施術はありますか?

ニキビ跡のクレーター治療です。

ただ、それ以外の美容に興味のある方、予防や老化防止の為に来院される方もいらっしゃるのでその方にあった施術をご提案しております。

Q2.予防治療に力を入れている理由を教えてください

最近気になっている部分を元に戻すことは施術でできなくはないですが、身体の老化などを予防することの方が対策しやすい為です。

元の状態より、遥に想像以上のここまでなりたいという要望を叶えているとコストがかかってしまいます。

だからこそ、予防治療でコストを抑えてできるようにオススメしてます。

また、ニキビ跡のクレーターは肌だけでなく、写真に写りたくない、人に会いたくないなどの心のクレーターを負うことがあるので、そういった長年のコンプレックスを持っている方々を助けたいと考えて始めました。

ちょっとした不調を治したいけど、保険で治せない。

そういった方々向けに保険適用が可能な治療や時代に合わせた最先端の治療を取り入れています。

Q3医師として現在の大麻(特にCBD)に関する最新の考えや見解をお聞かせください

大麻に対して最初からネガティブな印象はありませんでした。

それこそ、美容整形などでよく知られるボトックス治療も毒素を注入している治療ですよ。

元々悪いものは自然界にあるもので使えるところだけを取って使用しているものも多い為、大麻に対してマイナスイメージはなかったです。

海外でもそもそも直接摂取したところCBDよりも効果がみられた医療における事例もあり、注意しながら医療用大麻として使用することも良いと考えています。

精神科で処方される薬はキツかったりして悩まれる方は多いので、それを使うぐらいだったら医療用の大麻を使用するのも良いのかなって。

CBDの海外での現状

  1. 2013年:CNNが6歳のシャルロットちゃんのてんかんがCBDオイルで治療されたドキュメンタリーを放映。
  2. 2017年:WHOがCBDの効果を肯定的に評価する報告書を発表。
  3. WADA:禁止薬物からCBDを除外。
  4. FDA:2018年6月、CBDを有効成分とする医薬品EPIDIOLEX(効果、抗てんかん)を承認
  5. 連邦議会:2018年、THC0.3%以下の農業生産物をHempと位置付けて適法とするFarm Billを可決。
  6. NIH(アメリカ国立衛生研究所):2019年9月、マイナーなカンナビノイド類(THC以外)とテルペン類疼痛緩和の特性に関する調査に着手したことを発表。

CBDがてんかん治療への有効性なども取り上げられた結果、CBDを医療薬品として取り扱いをしている国や議会、世界機構での見方が変化していています

「医療用の大麻」使用解禁か、政府が改正案提出へ

それに伴い日本も「医療用の大麻」の使用解禁に向けた動きがありました

  • 大麻取締法などの改正案を、政府が秋の臨時国会に提出することが分かった
  • 大麻草から製造された医薬品の使用を可能にするもので、活用範囲を広める
  • 一方、大麻の乱用を防ぐために他の規制薬物と同様に「使用罪」も新設する

 

https://www.sankei.com/article/20230903-CA5GYLTBTRMVXKOYDQKDMRGWAA/photo/37A2UF6M2ZIRVLOUMN6BUCX2B4/

Q4.今後CBD業界がどのようになっていってほしいですか?

ここまで何も規制がないと危険だなと感じているのが正直な所です。

アイソレートや他の種類で人体に有害な物質が誤って含有していることがあったり、見た目や値段で判断できないので安心安全な製品を購入できるようになってほしいですね。

効果のないものが市場に出回ってしまっている現状を踏まえると、法整備によって本当に良い製品が消費者に届くようになってほしいと思います。

Q5.大麻という分野で初めて知った時の印象や感想はありますか?

学会などで発表されているものを見て、初めて知りました。

旅行や温泉が好きで温泉の顧問医をしている中で、ケミカルな薬品を使うと依存性や副作用があったり辞められなくなったりしますが、CBDや温泉など副作用がない中で改善することがあるので自然のもので良いものだと感じました。

また効能などの勉強しながら、私も使用してみた所、ぐっすり眠れたことがあったので良いものだなと思いました。

CBDの認知率は14.1%!大麻由来で抵抗があるというイメージが多数

大麻は、日本では『大麻取締法』で厳しく規制されており、
世間的にも『ダメ、ゼッタイ』というイメージが広く浸透しています。

その為、CBDが良いものであると分かっていても使ってみたいと思われる方々はまだまだ少ないのが現状です。

「使いたくない」72.1%「使ってみたい」13.3%「使ったことがある」4.4%

この世間の常識が変わる為には政府をはじめとするCBDに関する正しい知識の浸透と口コミが重要になってきます。

Q6.貴院でCBDを取り扱う場合、患者様にはどのような効果を期待できますか?

自律神経のバランスが崩れていたり、更年期、不眠、特に睡眠障害の方などリラクゼーション効果や睡眠の質改善効果が期待できます。

睡眠の質は人間のモチベーションに大きく影響するので、そこはCBDで解決できると良いな。

睡眠薬などは依存することがあり、服用する量や頻度が多くなってしまうことで脳細胞が壊れていったりするので、そういった薬の代替品としても広まってほしいなと思います。

現在の日本の大麻CBD市場に対しての課題

ですが、現状乗り越えなくてはいけない大麻CBD市場における課題もいくつかあります。

向精神作用が混入した製品が流通するしているかもしれないリスク

CBD自体は日本の法律上合法であり、多くの健康効果が研究で明らかにされています。
一方、THCは違法な薬物とされており、THCを含むヘンプ製品の販売や取引は禁止されています。

THCとは、多幸感を覚えるなどの作用がある向精神薬です。

もし造過程で誤って混入していた場合、違法薬物として法的な処罰を受けることとなります。

安全安心なCBDを見つける為に確認するべきこと

成分分析表の確認

安心安全なメーカーであれば、研究所などの第三者機関に自社のCBD製品に検査依頼を出し、チェックをしてもらっています。

現在服用中の薬とCBDの相互作用関係

代謝や薬効に良くも悪くも影響を与える危険性があります。

具体的には薬の副作用の促進などが挙げられます。

その為、現在服用中の薬がある場合、一度医師へ相談する必要するようにしましょう。

日本の正規輸入代理店などのCBD専門の業者かどうか

CBD製品を取り扱っている業者は多くありますが、それらの業者の中にも良し悪しがあります。
CBDや大麻についての専門知識があり、きちんと責任をもって販売を行っている業者を選ぶことが大切です。

海外で流通しているCBD製品は、日本とは違う基準で販売されていることが多いです。
特にTHCの含有量の規定は国によって異なるため、他国では合法であるものが日本では違法であることもあります。

最後にこの記事や患者様等に伝えたいメッセージをお願いします。

睡眠に悩みがある人だけでなくてもストレス社会と言われているようにリラクゼーション効果があるCBDは、症状が出ていなくても予防やストレス解消になると思っています。

睡眠前に考えて眠れない方など脳が落ち着いていない方などがいらっしゃるので、

その方々が寝る前に考えたことを寝る最中に持ち越さないように、リラックス状態を作り出す為に使うなど幅広い活用をしてもらいたいと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です